身体に負担の少ない胃内視鏡検査
胃内視鏡(上部消化管内視鏡)とは
当院では、内視鏡を使った胃の検査(胃カメラ)を実施しております。
胃内視鏡とは、先端に小型カメラを内蔵した細長い管を口または鼻から入れて、胃の中を直接観察する医療機器です。正式には「上部消化管内視鏡」と呼ばれます。
「胃を調べる」というイメージが強いですが、上部消化管という名の通り、のど(咽頭・喉頭)から食道・胃・十二指腸までの広い範囲を網羅した検査が可能です。
上部消化管に何らかの症状がある場合をはじめ、健康診断や検査などで
- 異常が疑われた場合
- 内服治療での改善が見られない場合
- 家族にがんの既往がある場合
は、内視鏡を使った検査をおすすめいたします。
痛そう、怖いという方へ
これまで過去に胃カメラを経験された方はとくに、検査は「痛くて怖い」というネガティブな印象をお持ちの方は多いのではないでしょうか。
- 胃カメラは怖いイメージがある
- 胃カメラは痛い・つらいと聞いたことがある
- 過去に検査してつらい思いをしたので、二度と経験したくない
そんな方も少なからずいらっしゃると思います。
当院では、初めての方や過去に辛い経験をされた方が安心して胃内視鏡検査を受けて頂けるように、さまざまな工夫をしております。
当院の胃内視鏡検査
「つらくない」検査 3つの特徴
負担が少ない
当院では「細径」の内視鏡を採用しています。一般的な内視鏡が8~9mm程度なのに対して、細径内視鏡は5~6mm程度。外径が細いことにより、患者さんの体に挿入した際の負担を最小限に抑えることができます。
吐き気が起きにくい
口からの検査だとのどの奥にカメラが当たってしまいオエッとなる嘔吐反射がつらい、苦手という方がいます。しかし、鼻からの挿入だとのどに当たりにくいため吐き気が起きにくく苦痛を大幅に軽減することができます。
検査中でも会話ができる
口からの内視鏡検査では検査中に話をすることができません。しかし、鼻からの検査の場合は口が開放されているため検査中でも話をすることができます。
鼻からの検査の場合は鼻腔内を中心とした少量の局所麻酔で済みますので検査終了後の違和感も軽く、すぐに帰宅できます。
胃内視鏡検査をご希望の方へ
知っておいて欲しいこと
一部の患者さんでは鼻からの内視鏡検査が困難な場合があります。
- アレルギー性鼻炎がある
- よく鼻血が出る
- 血液をサラサラにする薬を飲んでいる
カメラで鼻を観察した時に狭かったり鼻腔が腫れたりしていると出血や痛みにより検査が逆につらくなる場合があります。その時は無理をせず、細いカメラのまま口からの検査に切り替えることがあります。
鼻からの検査の後、鼻血がでることもありますが通常の圧迫、経過観察で止まることがほとんどです。検査後は強く鼻をかまないよう注意してください。
注意事項
- 検査前に医師より検査の説明を受け、同意書に署名をいただきます。
- 内服中のお薬の確認が必要です。お薬手帳の準備をお願いします。
- 血をサラサラにする薬(抗凝固薬・抗血小板薬)を服用中の方は必ずお知らせください。
- 精密検査として組織を採取することがありますが、血をサラサラにする薬を服用中の方は出血を伴うため検査ができない場合があります。
緊急時の内視鏡検査
内視鏡検査は基本的に予約制となります。
しかし、吐血や下血などがある場合は初診時でも可能な限り検査をさせていただきます。
止血が必要と判断された方は、入院が必要となります。
患者さんのご希望もお伺いしながら、提携病院をご紹介させていただきます。
胃内視鏡検査のながれ
検査日までのながれ
診察
まずは一度、診察にお越しいただきます。症状や健康診断の結果などをお伺いします。
検査の説明・事前予約
当院で内視鏡検査をご希望される方は、その場で予約をお取りいただけます。
検査をする前には、注意事項等を事前にお伝えしますので、ご理解いただいた上で検査を受けるようにしてください。
※ 後日、検査日を調整していただいても問題ありません。
薬の処方
内視鏡検査当日を迎えるまで、痛みなどの症状がある場合はお薬をお出ししています。
検査日当日のながれ
内視鏡検査当日の朝
検査当日は、お食事はとることができません。(水・お茶は検査の1時間前まで飲んでも大丈夫です)
前日の食事は21時までに済ませるようにして下さい。
※ 心臓の薬・高血圧の薬 等は内服して下さい。糖尿病の方はあらかじめ相談して下さい。
前処置
鼻の通りを良くする薬を噴霧した後で、鼻に麻酔をかけます。
鼻からの麻酔は検査までの準備に時間がかかります。
検査
検査を開始します。内視鏡を使った検査自体はおおよそ5分程度で終わります。
追加で組織検査などが必要な場合は10〜15分かかる場合もあります。
結果説明
検査後は、休憩の後、待合室で少しお待ちいただきます。実際の胃の内部画像をお見せしながら検査結果をお伝えします。
お会計・帰宅
当院の検査は鎮静剤を使用しないため、異常がなければ、すぐに帰宅できます。
お車もすぐに乗っていただいて問題ありません。
検査費用について
※ 初診料・再診料・点滴内容、お薬処方の有無により、変動があります。
1割負担の方
内視鏡検査のみ | 2,000円前後 |
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内視鏡検査+病理組織検査 | 3,000円〜4,000円前後 |
3割負担の方
内視鏡検査のみ | 5,000円前後 |
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内視鏡検査+病理組織検査 | 6,000円〜12,000円前後 |