乳がんに関して
日本人女性の10人に1人は罹患する病気
乳がんは、日本人女性の10人に1人は罹患すると言われています。
米国女性は5人に1人が乳がんと言われており、日本に比べて罹患率が高い傾向にあります。
しかし、乳がん検診の受診率が高いことから、早期発見が多く治癒する方もたくさんいらっしゃいます。
近年、日本でも乳がん検診の普及により、早期で乳がんが見つかる方が増えています。
乳がんは診断が遅れると転移や再発など、命に関わることにもなりますので、毎年乳がん検診を受けることをおすすめします。
不安を抱えている方へ
当クリニックのホームページをご覧になっている方は、
- 乳房に違和感がある。
- 乳がん検診で所見があった。
- 身内に乳がんの方がいる。
など、乳がんに関して何かしらの不安を抱えていらっしゃるのではないでしょうか。
一度、当クリニックの乳腺外来へご相談ください。
検診で「要精密検査」と言われた方
マンモグラフィや超音波検査の精度が上がり、乳がんは早期で見つかることが多くなりました。
検査の結果「精密検査」と言われて不安になりますが、必ずしも乳がんというわけでもありません。
セルフチェックなどで「硬いしこり」に触れなければ、
- 乳がんではない他の要因がある。
- 早期の乳がんではあるが、命に関わる可能性はまだ低い。
以上のような可能性が考えられます。
「精密検査」を受けて異常なしと診断される方は多くいらっしゃいます。
乳がんは検診により、早期に発見することができます。
数年後、命に関わるがんに進行してしまわないよう、精密検査が必要と言われた方は、必ず早めに精密検査を受けて下さい。
乳房に違和感や異常がある方
ご相談の多い症状
乳房のしこり
乳がんの症状の特徴のひとつに「乳房のしこり」があります。
セルフチェックで「しこり」に触れ、受診される方も多くいらっしゃいます。
乳房のしこりは生理に伴い女性ホルモンの影響で、しこりを感じたり生理後は小さくなったりします。
しこりを感じても必ずしも乳がんというわけではありませんのでご安心ください。
ただし、硬いしこりを感じる場合は注意が必要です。必ず受診をしてください。
血性乳頭分泌
乳がんの場合、乳頭から分泌液が出ることがあります。
透明、母乳の色であれば心配はいりません。
赤、茶色、黒っぽいなど血液の含まれる分泌液が出る場合は、乳がんの疑いがあります。必ず受診をして下さい。
乳房の痛み
女性は、生理時期に乳房が痛むことがあります。
40代から急に痛みを伴うようになることもあります。
また、肋骨付近の神経痛を乳房痛と勘違いされる方も少なくありません。
生理時期とは異なり、気になる乳房痛がある方は受診をおすすめします。
その他
乳がんの症状は他にも、
- 乳房にえくぼのような凹みがある。
- 乳房が凸凹する。
- 皮膚のひきつれがある。
- 皮膚のただれがある。
など、乳がんを疑う症状が多々存在します。
セルフチェックで異常を感じた方は、自己判断せずに早急に検査を受けましょう。
乳房病変の診断と治療
乳がんの診断
乳がん検診で要精密検査になった方、しこり、血性乳頭分泌など異常のある方は、
- マンモグラフィ検査
- 超音波検査
- 視触診
- 針生検
など、必要な検査をして、病変が良性か悪性かの診断を行います。
乳がんの治療
乳がんの治療は、
- 手術(乳房部分切除術・乳房全切除術)
- 放射線療法
- 薬物療法
が一般的です。
まずは検査でしっかりと乳がんの状況を明確にし、患者さんにとって効果の高い治療法を考えていきます。